朝日塾個別教室

2次試験へ向けて

この時期、受験生から「どんな勉強をすればよいのか?」という質問をよく受けます。
中でも多いのが、「赤本の使い方」に関する質問です。

「受験勉強は赤本をやればいいのかな?」と考える人も少ないくないようですが、受験勉強のメインに赤本を置くにはいくつかの問題点があります。
もちろん、受験勉強のやり方の一つとして、「赤本をやりこむ」というものがあり、決して間違いではありません。
それをやれば良い人もいるのですが、万人向けではないのです。

赤本は、問題の時間に対する分量や出題形式、あるいは出題傾向・問題レベルを知るためにものです。
赤本に収録されている入試問題は、3年分程度のことが多いので、問題集としては問題量が少なすぎます。
解説も親切とは言えないので、参考書としての機能も不十分です。しかも、入試に一度出された問題が、その大学でもう一度出題される可能性はほぼゼロですから、赤本に掲載されている問題は、出題されない問題ばかりということになります。

赤本は、まず1、2年分の過去問をやってみて、現時点でどの程度正解できるのかをチェックします。そのうえで出題傾向を見て、自分が何をすべきかを考えて学習計画を立てます。
1年分の過去問は、本番前の腕試し用にとっておくとよいでしょう。
今の時点で、入試問題に難なく対応できる人は演習として赤本(過去問)をやりこんでも構いませんが、もう少し実力をつけないといけないならば、まず他の問題集・参考書で勉強すべきです。

このところ、私大の入試日程が早くなっています。
以前は、大方の大学が2月に入ってから入試を行っていたのですが、今では1月下旬から始まり、2月の上旬には私大の前期試験がほぼ終了するようになっています。

センター試験が終わって間がないので、私大入試の対策は難しくなりましたが、国公立が本命の人にとっては、2次対策の時間が確保しやすいのでよいのかもしれません。
しかしながら、以前より時間の確保が容易といっても、短期戦には変わりありません。短い時間をいかに有効利用するかは、勝敗を大きく左右します。残された時間はわずかですが、合格目指して全力で頑張ってください。