前回の続きです。
もうひとつ、シチュエーションに関する知識が影響する場合があります。とはいうものの、これは解決が少々難しいかもしれません。
小説の問題の題材として使われる文章には、高校生には難しすぎるのではないかと思われるものが往々にして登場します。
例えば、時代背景が戦前や高度経済成長期のもの。今とは価値観や生活スタイルが違うので、高校生にとっては解釈が難しいと思われます。
あるいは、恋愛もの。今時は高校生のカップルが巷に溢れているので、恋愛ものならと思う人もいるようですが、それでも大人の男女の駆け引きの話や前時代的な「許婚(いいなずけ)」のような関係をモチーフとした小説は、さすがに理解するのが困難でしょう。
こういった問題は、読書などでは対応できません。いわゆる名作好きの人ならともかく、一般的な人が好む小説には、問題に出てくるようなシチュエーションはさほど出てこないからです。
なんとかしようと思うなら、問題をやりこむしかありません。前回述べたように、深読みをする必要はないので、ある程度問題をこなしていけば、状況が把握できるようになってきます。
それに、マーク式の問題では、問題文が難しい場合、選択肢が簡単になるという傾向があるので、慣れてくれば分かりづらい問題文であっても、十分対応できるようになるので、決して諦めず頑張ってください。
国語の勉強 5~現代文ができない理由 その5~
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