今回は、古文の勉強法について考えてみたいと思います。
古文を苦手とする人はかなり多いようですが、では、どうすればできるようになるのでしょうか。
ありふれた見解から述べると、やはり古文も語学なので、まずは単語と文法をマスターすることが重要といえるでしょう。
受験に必要な古文の単語は300語程度です。英語はざっと3000語ですから、かなり少ないといえるでしょう。その気になれば、1ヶ月か2ヶ月あれば記憶できる量です。
とは言うものの、「それができれば苦労しない」と思っている人も少なくないでしょう。
では、どうすれば古文の単語が覚えられるのでしょうか?
古文で使用されている単語は、現代の日本語が古語の延長線上にある以上、あくまでも我々が使っている日本語と同種のものです。多くの言葉が現在でも生き残っていますが、中には使われなくなったり、意味が異なって使用されたりと、時代とともに様変わりしていった単語もあります。これら、現在の日本語に無い語彙が、いわゆる古語なのですが――要するに、方言みたいなものなのです。
古文が苦手な人でなかなか単語が覚えられない人へのお勧めは、簡単な古文を多読することです。
そもそも教科書に出ている古文は、読みにくいものが多いのです。枕草子や源氏物語は、決して読み易いとはいえません。教科書や問題集に掲載されている古文の大半が読みにくいものであるため、「古文は難しい」と思い込んでいる人も多いのではないでしょうか。
古文の中には、もっと面白くて読み易いものがたくさんあります。そんな文章なら、知らない古語がでてきても、ところどころによく分からない方言が出てくるようなものなので、文脈からなんとなく意味が推測できます。
古文に慣れる意味でも、古文嫌いの人にはお勧めの学習法です。