朝日塾個別教室

理科の勉強法について2 ~物理1~   

 今回から科目ごとの勉強方法について述べてみたいと思います。
 では、まず物理から。

 高校で学習する物理には、力学や波動などいくつかのジャンルがありますが、それらの勉強方法は一様ではありません。ジャンルごとに、理解の仕方を変える必要があるのです。
 高校で最初に習う物理は、速度に関するジャンル、すなわち、等速運動や等加速度運動についてです。このジャンルはまず公式を覚えること、そしてその公式を用いて問題が解けることが重要になります。したがって、この範囲を学習するときは、公式を覚え、あとは問題演習をやるのみです。
 ただし、グラフに関する問題も頻出なので、v-tグラフなどについて理解しておくことが大切です。

 「速度」を学習した後に「力」に関しての学習を行います。摩擦力や浮力など、様々な力について学ぶことになるのですが、ここら辺から少々考え方を変えなければならなくなります。例えば、浮力や水圧などは公式を覚えただけでは、理解できたとはいえません。これらは公式そのものを自分で導き出せるようにしておく必要があります。なぜなら公式に代入するだけでは解けない問題が存在するからです。
 これ以降、力学や波動の範囲は、公式を暗記するだけではなく、導き出せるようにすることが要求されるようになります。もちろん導き出すことができない式もありますが、教科書や参考書に公式を導くプロセスが載っている場合には、自力で導けるようにしておかなければなりません。